VPNサーバーの活用例として、LAN内のWindowsにVNCサーバーを導入して、WindowsXPのリモートデスクトップのように、外部からLAN内のWindowsをリモート操作できるようにする。ただし、WindowsのVNCサーバーは外部には公開せず、VPNクライアントからのみ接続できるようにすることにより、外部からの安全なWindowsリモート操作を実現する。 ここでは、VNCサーバー/クライアントにUltraVNC日本語版を使用する。 |
(1)UltraVNCインストール UltraVNCをダウンロードしてインストールする。 ※ダウンロードできない場合はUltraVNC日本語版サイトで最新のインストーラ版をダウンロードする 「UltraVNCサーバのみ」を選択して「次へ」※サーバー機能のみインストールする 上記のみチェックして「次へ」 「続行」 「VNCパスワード」に任意のVNC接続パスワードを入力して「OK」 (2)ファイアウォール設定 UltraVNCへのアクセスを許可する。※以下はWindowsファイアウォールの設定例 「スタート」⇒「コントロールパネル」⇒「セキュリティセンター」⇒「Windowsファイアウォール」⇒「例外」タブ⇒「プログラムの追加」 「パス」にUltraVNCのフルパス(C:\Program Files\UltraVNC\winvnc.exe)を入力して「スコープの変更」 「カスタムの一覧」を選択してテキストボックスにVPNクライアントのアドレス範囲(例:10.8.0.0/255.255.255.0)を入力して「OK」 「OK」 (3)ネットワーク設定 固定IPアドレスを割当てる。※DHCPによる固定化ではなく、ネットワークの設定で固定にする 「マイネットワーク」右クリック⇒「プロパティ」⇒「ローカル エリア接続」右クリック⇒「プロパティ」⇒「インターネットプロトコル(TCP/IP)」ダブルクリック 「次のIPアドレスを使う」を選択して、「IPアドレス」、「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」に現在設定値※を設定、 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択して、「優先DNSサーバー」に現在設定値※を設定して「OK」 ※ipconfig /allで確認 (4)電源オプション モニタ以外の電源が切れないようにする。 「スタート」⇒「コントロールパネル」⇒「パフォーマンスとメンテナンス」⇒「電源オプション」⇒「電源設定」タブで、モニタ以外の電源を切る設定を無効にする ※上記表示例はデスクトップ型/ノート型等により異なる |
UltraVNCをダウンロードしてインストールする。 ※ダウンロードできない場合はUltraVNC日本語版サイトで最新版をダウンロードする 「UltraVNCビューアのみ」を選択して「次へ」※クライアント機能のみインストールする |
スタートメニューより「UltraVNCビューア」を起動 「VNCサーバ」に「VNCサーバのIPアドレス:0」(例:192.168.1.10:0)を入力して「接続」ボタン押下 「VNC認証」ウィンドウが表示されたらVNCサーバーインストール時に設定したパスワードを入力して「接続」ボタン押下 VNCクライアント側の画面にVNCサーバー側の画面が表示されたウィンドウが表示されることを確認 なお、デフォルトではリモート操作の状況がそのままVNCサーバー側のモニタに表示されるので、リモート操作状況を見られたくない場合は、VNCビューアメニューバーにあるをクリックしてに変更することより、VNCサーバー側のモニタは真っ暗になり、マウス操作等もできなくなる。 |